赤塚 洋

赤塚 洋
原子力工学部門

職名
准教授
電話
03-5734-3379
Eメール
zc.iir.titech.ac.jp
研究室HP
https://akatsuka.zc.iir.titech.ac.jp/
研究者リンク
Web of Science | ORCID

研究の特徴

プロセスプラズマ・レーザー工学の内、特に原子分子過程や分光学に関連の深い理工学を研究します。放電励起レーザー、プラズマ診断、同位体分離、上層大気環境、人工衛星推進、各種材料処理・合成など。またシンクロトロン放射光を応用し、高温融体化学、材料基礎工学、電気化学の研究を行います。原子分子レベルの数値シミュレーション(モンテカルロ法・分子動力学法)も研究します。

紹介動画

研究の概要

  1. レーザー・分光学を応用したプラズマ診断、プラズマ内の原子分子過程
    各種のプラズマについて、新しい発光分光計測法・レーザー計測法の開発を行います。原子分子過程にまで立ち返り、励起状態の生成消滅を物理化学的に検討することにより、従来困難だった非平衡プラズマの診断を可能にしてきました。また、プラズマ内の原子分子過程を応用し、新型同位体分離法の研究、新型放電励起レーザーの開発も行います。
  2. 低温プラズマ、酸素、窒素等の各種プラズマの基礎と応用
    酸素、窒素などのプラズマはありふれたものに思われがちですが、解離した原子の影響や、電子励起状態・振動励起状態の関連する現象はよく分かっていない事が多く、これからの課題です。材料照射による新素材合成・表面改質などに望ましいプラズマの研究、希薄プラズマによる上層大気環境工学の模擬実験研究、またモデリングによる励起状態生成消滅の理論研究を実施します。また、希薄気体風洞によるプラズマジェットを用いて、人工衛星推進用アークジェットや、宇宙用材料工学の基礎研究を行います。物性物理学、物理化学、材料工学・機械工学・化学工学などの境界領域を研究します。
  3. 高温融体材料の内部構造解析
    陽・陰イオンからなるイオン性融体は、これまで電解や核工学プロセスにおいて幅広く応用が検討されてきていますが、単純な液体モデルであるにもかかわらず、未だにその内部構造まで明確になってはいません。本研究室では、シンクロトロン放射光や、パルス中性子をプローブとして、さらに分子動力学シミュレーションによりその構造、物性を解き明かす研究を実施しています。
  4. 使用済みエネルギー材料のリサイクルプロセスの開発
    エネルギー生成、あるいは貯蔵に用いられている材料は、現在必ずしも有効に再処理されている状況にありません。本研究室では、主に電気化学反応を利用し、環境負荷低減を目指した、核燃料の再処理システム、並びに、電池のリサイクルプロセスの開発を行っています。

本研では、種々の学問の境界領域を研究するよう心がけています。多くの分野に関連する研究をしてみたい方には最適の研究室の1つです。

キーワード

プラズマ、レーザー、原子分子、分光学、放電、同位体、モンテカルロ、イオン性融体、電気化学、放射光、乾式再処理、水素吸蔵合金