近藤 正聡

近藤 正聡
原子力工学部門

職名
准教授
電話
03-5734-3065
Eメール
zc.iir.titech.ac.jp
研究室HP
https://kondo.zc.iir.titech.ac.jp/
研究者リンク
Web of Science | ORCID | Research Gate

研究の特徴

核融合炉や高速炉、加速器駆動核変換システムのような革新的原子力システムの実現を目指し、液体金属や溶融塩のような特殊な高温融体を冷媒として機能させるための研究を国内外の研究機関と連携して実施している。特に、高温融体の循環システムの信頼性や安全性の向上を目指し、候補構造材料・機能性材料との共存性改善、熱流動制御、熱流動場化学制御、冷却材漏洩対策、緊急時炉心冷却等の課題について、様々な実験装置を設計・開発しながら取り組んでいる。また、異分野融合研究を通じて従来にない液体金属の応用方法を提案している。

紹介動画

研究の概要

  1. 高温熱流動場における構造材料及び機能性材料の共存性改善に関する研究
    核融合炉などの冷却システムの長寿命化と信頼性向上を目指し、熱流動制御技術、化学ポテンシャル制御技術、材料表面改質技術等を駆使して共存性改善に関する研究を実施している。更に、電気化学的手法を応用し、熱流動場における材料の腐食状態をオンラインで監視する技術の研究開発を実施している。
  2. 液体金属を用いた再生可能エネルギー・化学プラントの設計に関する研究
    液体金属を冷媒とする集光型太陽熱発電プラントや海水淡水化プラントの概念設計を実施している。更に、これらの実現性を左右する機械工学的あるいか材料化学的な課題に、実験研究を通じて取り組んでいる。
  3. 異分野融合研究を通じた液体金属技術の革新的応用に関する研究
    液体金属が有するユニークな特性を活かした材料創成技術、ロボット技術、光学系技術などに関する研究を異分野融合体制で実施している。特に、易融金属繊維補強コンクリートの開発に関する研究を土木・材料分野の専門家と展開している。

キーワード

核融合炉工学、高速炉工学、熱流動機器開発、熱流動場材料共存性、冷却材開発、液体金属技術、溶融塩技術