上ノ町 水紀

上ノ町 水紀
原子力工学部門

職名
准教授
電話
03-5734-3047
Eメール
zc.iir.titech.ac.jp
研究室HP
 
研究者リンク
ORCID

研究の特徴

目に見えない放射線を計測する基礎技術は、素粒子実験や天文学などの学術研究に加え、原子力、医療、産業、エネルギーなど幅広い分野で活用されています。本研究室では、放射線検出技術を用いた最先端物理計測を通じて、安心・安全な未来社会の実現に貢献することを目指しています。放射線検出センサや信号処理回路などの放射線計測に関連する基礎技術の開発研究に取り組むとともに、それらの技術を応用した次世代核医学イメージング技術の開発も進めています。

研究の概要

  1. 放射線計測の基礎開発研究
    放射線計測技術は、物理、原子力、医療、産業、エネルギーな、さまざまな分野における共通の基盤技術であり、高性能な放射線検出器や信号処理回路といった要素技術の新規開発が常に求められています。高分解能なガンマ線イメージング目指した反跳電子飛跡を計測する数十µmのピクセルサイズを有する超微細シリコンピクセル検出器の開発や、多チャンネルの信号を並列に処理する放射線信号処理回路の開発を進めています。
  2. 放射線計測技術を応用した次世代核医学イメージング技術の研究
    核医学診断では、放射性核種を標識した薬剤を投与し、X線やガンマ線を計測することで、薬剤の体内分布を画像として可視化します。従来技術では困難であった複数薬剤を同時に可視化するシステムの開発実証に加え、薬剤の集積とともに核スピンを介して体内pHなどの局所的な生体情報を抽出する新しい量子診断技術の開発も進めています。

キーワード

放射線計測、放射線科学、放射線医学、核医学、医用工学、核スピン、ガンマ線イメージング、量子イメージング