村田 亜希

村田 亜希
原子力工学部門

職名
特任助教
電話
03-5734-3055
Eメール
zc.iir.titech.ac.jp
研究者リンク
 

研究の特徴

我が国の社会インフラは1960年代の高度成長期に集中的に整備され,その総額は約800兆円に達しています。それから半世紀が経過して,道路を中心に多くのコンクリート構造物の老朽化が社会問題となっており,道路橋やトンネルの大規模崩落事故なども発生していることから,定期的な検査と迅速な補修が求められていますが,非破壊検査に広く用いられているX線は水を透過しやすく金属は透過しにくい性質を持っているため,コンクリート構造物の内部観察には限界があります。そこで,理化学研究所(理研)や企業等と共同で次世代小型加速器中性子源の開発と非破壊測定応用を進めています。

研究の概要

世界に先駆けて,2013年に運転を開始した理研小型加速器中性子源(RANS)よりもデューティサイクルが1桁大きく,平均電流1mAで運転可能な,普及型高周波四重極線形加速器(RFQリニアック)の実用化開発と,その応用分野のひとつである塩害・水分・空隙によるコンクリート橋梁の内部劣化の非破壊検査技術への実装に必要な技術開発に取り組んでいます。

キーワード

加速器工学,小型加速器中性子源,RFQリニアック,非破壊検査