研究活動

活動目的

本研究所はゼロカーボンエネルギー(ZCE)に基づく炭素・物資循環システムを構築しカーボンニュートラル(CN)社会の実現に貢献することをゴールとし、実現に必要な技術の研究開発を行います。日本が目指している2050年CN社会実現への展望を図1に示します。エネルギー供給側を化石燃料依存から再生可能エネルギー(再生エネ)、原子力エネルギーのZCEへとの転換を行います。図2に研究所が目指すエネルギー社会を示します。一次エネルギーにZCEを導入します。再生エネは天候に依存した出力変動が非常に大きいため、出力の安定化が重要です。一方で需要側にも変動があり、エネルギー貯蔵の機能が必須です。そこで蓄電(電池)、蓄熱機能を置きます。エネルギー需要側は多くの分野で炭素資源の供給も必要です。そこで排出される二酸化炭素を回収し、ZCEによって炭素資源に変換し循環再利用します。あわせてエネルギーキャリアの供給を行います。また、エネルギー材料物質の回収・分離・再生を行い、持続可能なエネルギー社会の構築への技術貢献を目指します。


図1 一次エネルギーのゼロカーボン化展望

図2 研究所の目指すエネルギー社会